民泊旅 MINPAKU TABI

ホスピタリティSNS

Couchsurfing(カウチサーフィン)Warmshowers(ワームシャワー)といった2つのホスピタリティSNSを挙げたが、本稿ではホスピタリティSNSの使用感をまとめてみる。

ホスピタリティSNSが有料民泊SNS、Airbnbと決定的に違う点は「無料」である事。

ホスト達は「善意」でゲストを招き、ゲストは基本的に金銭の介在無しに「民泊」できる。

共通の「旅好き」という趣味を持つ人々が「民泊」を通じて交流する事が目的である為、Airbnbのようにホテル代わりでの「民泊」を考えていると少々齟齬が生まれるだろう。

私は2015年にホスピタリティSNSを通じて138家族のヨーロッパ、日本のホストの家に「民泊」してきた。この中での出会いは「観光」旅行では出会えなかった地元の人々との交流があり、旅の活力となった。

「民泊」する中で、私が嫌な気持ちになった事は一度もなかったし、ホストの人々は皆親切だった。

スペインのマドリッドで自家製パエリアをご馳走になった時。

とは言ってもこのホスピタリティSNSに危険性が全くない訳ではない。

私がホスピタリティSNSを使う中で気付いた事は、「迷惑な振る舞いをしていないか」常に考える事だろうと思う。異なる文化、価値観を持つホストの家に泊まる事で、ゲストは時にちょっとした「違和感」を感じ、それをネガティブに捉える人もいるだろう。しかし、そのネガティブに捉えた部分こそ「価値観の違い」であり、それを逆に楽しめる人が向いているんだと思う。

イタリアのベルドゥーノに住む英語教師のホスト。

私は男だからか、ホストは10代の若い男女から70代の老夫婦まで年齢、性別を超えて「民泊」する事ができたが、確かにネットの記事を見ていると特に一人旅の女性ゲストのトラブルエピソードが多く出てくる。

女性、男性問わず気をつけなければならない点は、オンライン上のホストが「信頼」できるか見極める事。

ホストのリファレンス(感想)を常にチェックし、「ネガティブなリファレンスがあるホスト」「リファレンスがないホスト」には基本申請を送らなかった。

これは使っていく中で徐々に出てくる判断基準ではあるが、基本的な「自己防衛」さえしていれば問題ないだろう。

アルバニアで会ったフランス人の自転車旅行者が自宅へやってきた時。

一方、日本でホストをする際には同じくリファレンスをチェックする事と、必要以上にゲストに対し「おもてなし」をする必要はないと私は考えている。忙しければゲストに自由に過ごしてもらえば良いし、ホストは「おもてなし」への見返りのなさ、「違和感」をネガティブに考えるべきではないだろう。たまに一緒に街へ繰り出し、近所の紹介をするくらいのライトな感覚の方が疲れないと思う。

このサイトは安易に「ホスピタリティSNSは素晴らしい!」と礼賛するものではない。私にとって旅行が楽しくなるからゲストをし、日本にいながら海外の文化を知れる、英語を使えるからホストをするのである。

システム化されていないからこそ、ホスピタリティSNSには「余地」があり、「偶然性」が生まれる。これを理解した上でホスピタリティSNSを活用していきたい。